島根県

【島根県松江市】八重垣神社・鏡の池で恋の行方を占える! 稲田姫の思慕

水占い、というものが全国あちこちの神社仏閣に存在する。 試されたかたもおられよう。 授与所で拝受した用紙を境内の池や沢に浮かべる。あるいは流れ落ちる清水をかける。 するとそこに神託の文字が浮かびあがってくる。 おみくじの一種ともいえるわけだが…

人生の贈り物。春、持田神社でいただいたもの

冬の持田神社は美しい。ソフトビジネスパークから西にのびる農免農道でクルマをとめて、うっすらと雪をかぶったその姿を初めて見たとき、わたしは身じろぎもせず、しばらくの間、見入っていた。鳥居がまるで神域への入り口のように、ぽっかりと口を開けてい…

琴引山で大国主の御琴を聞いた、騒擾(そうじょう)を止めるもの、平和の琴の音

琴の音を最後に生で聞いたのは、もう半世紀近く前のことになろうか。 親戚の家で、いとこの女の子たちが、ハレの日にはよく座敷で琴を弾いていたものだ。そう、女の子…。趣味のいい調度品、高価な掛け軸、手入れの行き届いた中庭。琴というと、いまでは和服…

美保関町の思い出。美保神社を中心に、北浦海水浴、関の五本松

春の夜(よ)におぼろに浮かぶ三日月のようだ、美保の港は。 大国主命が少彦名命と出会った御大之御前(ミホノミサキ・美保の岬)とは、いずれここから遠くはないのだろう。 植物でできた船に乗り、剥いだ鳥の皮をかぶった小さな神様…。名を問われても答えること…

人生の円環、勝者なきトラックレースで笑うものとは、伊賦夜坂(いふやざか)の周回遅れランナー

夫婦愛などというと、ずいぶんと古めかしい言葉に聞こえて、特に若い人などはそういわれると苦笑して斜めに構えてしまう。わたしのような年配者でも照れてしまうのだから、さもありなんだ。しかしイザナギ、イザナミの夫婦神のことを想うとき、わたしはいつ…

海亀とバイパスと出雲大社と

大社町で神賀詞についての講演会が開かれると聞きつけて、それならたとえ末席でもいいから、是非とも話を聞いてみたいと思った。今となっては変な話だ。でもその時は、もう居ても立っても居られなくなって、急いで家を飛び出したんだ。本当の話だ。 うそでは…