休日の朝、庭先の白い花が芳香を放つ。 その花をつけた木は、玄関からガレージにむかうあいだにある。大豪邸ではあるまいにほんのわずかな距離、前日も、前々日も、毎日そのよこを通っていたのに、気づいてやれなかった。 元々、そこには背の高いハナミズキ…
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