安倍晋三元首相の死を悼む。異質なものを「はぶく」風潮に怒りを。

昨日7月8日、午前11時半ごろ、奈良市近鉄西大寺駅前で、安倍晋三元首相が銃撃された。心肺停止状態で奈良県立医科大学附属病院に搬送されたが、同日午後5時3分、死亡が確認された。

想像だにできない蛮行だ。

各党は直ちに声明を発表した。

いわく……、

参議院選挙のさなかに、民主主義の根幹を揺るがす暴挙だ」

「暴力によって自由な言論が抹殺されるようなことがあってはならない」

「いかなるテロにも屈しない」

間違ってないよ。

でも、現行犯逮捕されたオトコが、そんな大上段に構えたことを考えていたとは到底思えないな。

動機について、元首相の政治信条に対しての反感からではない、と早々に供述してるじゃないか。

元首相が自分とは違うクラスにいて、違う団体を信じ、自分とは違って雄弁に語る。そんなことにすこしづつ違和感を感じつづけ、それが積もり積もってどんどん大きくなって、ついにはこの異質なものを「はぶく」しか自分の生きる世界はない、と思うに至ったのではないのか。

 

近鉄西大寺駅

近鉄西大寺駅といえば、近くに秋篠寺があり、また、すぐ東には平城宮跡がひろがる。

そんなのどかなところと、銃撃という言葉とが、どうにも結びつかない。

わたしはこの目で確かめたくて、ほんの2時間ほど前まで、そこにいた。

現場が駅の北側なのか、南側なのかと迷うことはなかった。

花を手にした多くのヒトが向かうほう、そこが悲しみの場所だった。

夜、10時半を過ぎてなお、目を閉じて手を合わせるヒトが絶えなかった。

花が手向けられていた。

そのなかには、元首相の故郷の銘酒、獺祭 (だっさい)もあった。

地球儀を俯瞰する

ときどき、ひまにまかせて紙ひこうきを折っている。

それがきらきらひかる海の上を飛んでいるところを想像しながら。

馬鹿みたいだ。

でも今夜だけは、どうかこの書斎で飛んでくれないか。

ふわふわと天井までのぼっていって、俯瞰してください。地球儀を。